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目安量

良質なキャットフードでも食べてくれないことがある?

高級素材を贅沢に使った高価なキャットフード、なのにちょっと匂いを嗅いだだけで行っちゃった。
ひょっとしてウチの子、病気なの!? 
そんな心配をする前に、猫の食生活について学びましょう。
と言っても何も難しいことはありません。
嗜好と習慣がお気に入りのフードを決める、そう、人間と同じなんです。

筆者が十数年を共に暮らしているペルシャ猫はキャットフードのえり好みは全くなく、いきなり違う銘柄に切り替えてもぺろりと平らげます。
ですが、周囲には猫の好き嫌いに苦労しているお友達もたくさんいます。
中でも飼い主をことのほかガッカリさせるのが、奮発して買った値の張る高級キャットフードを文字通り『猫またぎ』された時です。
高品質な肉や魚の高級な部位を使ったフードに、猫がそっぽを向くのは一体なぜでしょうか?

理由の一つには、その個体が生まれ持った『嗜好』があると考えられます。
ご自身のことを顧みてください。
好きなもの、口にして満足感を得られる食べ物といつものがいくつかあるでしょう。
では、なぜそれが好きなのかを説明してみましょう。
答えは決まっていますよね、そう「美味しいから」です。
では、なぜそれが自分には美味しく感じられるのかをうまく説明できますか? 
多くは理由では説明できないのではないでしょうか? 
それが持って生まれた嗜好というものです。
もちろん猫にも嗜好があります。
自分の嗜好に沿わないものはあまり口にしたくない、それは猫だって同じです。
ましてや「健康に良いから」「ダイエットになるから」「贅沢な気分を味わいたいから」などという理由で食を選ばない彼らのこと、たとえ高級フードでも、嗜好に反するものは食べてくれないことがあるのです。

もう一つの理由は『習慣』です。
周囲を見回してみましょう。朝食ならパン派とご飯派がいませんか? 
そしてその多くは、習慣的にどちらかの食材を食べ慣れているため、急に他方を食卓に出されると不機嫌になったり、力が出ないような気がするのではありませんか? 
実はこれと同じことが猫にも言えるのです。
猫は基本的に用心深くデリケートで、イレギュラーな出来事を好まない生き物です。
これまで慣れ親しんだフードが急に切り替えられると、匂いや味の変化を警戒して避けようとする場合もあります。
そういった場合は、従来のフードに新しいフードを少量混ぜて様子を見て、食べているようなら徐々に新しいフードの量を増やしていってみましょう。

「値が張るから、高級だから、きっと愛猫も喜ぶだろう」これは盲目的に猫を愛する人が陥りやすい落とし穴です。
飼い主の〈まことに人間的な〉自己満足ではなく、『嗜好』や『習慣』といった愛猫の生理こそしっかりと見据えたフード選びをしたいものです。
※以上はあくまで健康な猫ちゃんに対する考え方です。
諸疾患への食事療法(療養食)が必要な猫ちゃんに対しては異なったアプローチが必要な場合があります。
決して素人対応をせず、信頼のおける獣医師に相談するかキャットフードの人気ランキングも参考にしてみてください。